
うちの夫(兼業主夫 33歳)は周りからの評判が良い。
「旦那さんやさしそうだし、家事も仕事も2人でわかりあって分担してて憧れます!秘訣ありますか?」
と、20代のこれから結婚したい!くらいの時期の後輩に聞かれた質問。
たしかに、夫は私の上司からは「マザーテレサの再来か?」と言われる(どんなんやねん)くらい、おおらかで怒鳴ることもほぼない、悟り系です。
今彼は、朝の娘のお弁当作り、こども園の送迎、父母の会参加、洗濯、掃除、買い出しを率先してやりつつフルタイムの会社員。私が民間企業の管理職で仕事に費やす時間が多いため、彼は所謂、兼業主夫です。

これだけ書くと「めぐまれてんなー」と思われるかもしれませんが、最初からこれらができたわけではないのです。
という昔話をはじめます。笑
出会った頃は、炒飯頼んだはずがリゾットもどきがでてきた
出会ったころの彼は21歳で一人暮らししていました。彼と私の価値観の差はこのブログにも書きましたが、まあお坊ちゃんてやつです。
当時から結婚しても、いわゆる家庭メインの専業主婦や働いてもワンオペてきに家事をこなす妻にはなれないと豪語する私に
「それでもいい!僕がやる!」
と息巻いていた人なのでそれなりにできるんだろうと思っていました。
いやまあ、結論からすると甘かったです。笑
ほんとーーーーーに、まじで、ほんまに、なんっっっにもできないことが同棲して発覚しました。
今思うとその片鱗はいくつかあって、当時の彼のマンションの部屋は汚くて、冷蔵庫の中も冷凍食品しかなく、コンロの上には雑誌?が置かれている状態。
正直、は潔癖なところがある私は近寄りたくありませんでした。
男の一人暮らしだし、こんなものなのか?と当時19歳くらいだった私は思っていましたが、今思えばそんなわけない。無知ってこわい。
一緒に暮らしたことで、21歳の成人した人間のスタイルなんぞ人と暮らしたくらいで変わらない。
19歳にして、私は学びました。笑
娘が家事能力ないパートナーと結婚する時は、絶対この話してやろうと固く決めてるくらいに旦那の家事スキル向上は茨の道でした。
まず、同棲してすぐのこと。
炊いて2日目のご飯があったので、炒飯でもするか。と思ったものの、ゼミの課題があったので「炒飯作ってくれる?」と何気なく彼に頼みました。
「うん、わかった!」
と彼が快諾したので私は課題に集中することに。
異変に気づいたのは30分後。
おかしい。炒飯を頼んだのにまだ焼いてる様子もない。
私の中で炒飯は15分もあればスープ付きで出せる簡単料理でした。
それがどうにも音がしないのでキッチンを覗くと
ざくっ
ざくっ
ざくっ
とものすごくテンポの悪い包丁音。
ん???
と思いつつも作ってもらってるんだしなー。まあ男性だし慣れないのかな。こんなもんかな。
と首を傾げつつ更に30分課題に集中してた私に
「できたよ!」
と威勢の良い彼の呼びかけが。
炒飯に1時間。まあ、慣れたら短くなるよね。
と、当時時間を気にしていた私に言いたい。
時間の問題なんてささいなことや!と。
「んんんん??」
机の上には丸い一つの大皿にどどん!と乗った、彼が作った炒飯らしきもの。
2人前のはずやのになんでONE PIECEのルフィが食べそうな量なん?てゆーか、皿は分けてくれ。など、いろいろ突っ込みどころは満載でしたがそれを押し退けるインパクトが炒飯にはあった。
炒飯やのになんかべちゃっとしてるし、なんならご飯固まってるし、卵まばらやし、なんつーの?リゾット一晩おいて水分飛ばしました的な?
凝視してる私に、彼はニコニコして、たべよ!
と自信満々の様子。
玉子、たまねぎ、レタス、豚肉が入ってるらしいリゾットもどきをとりあえず小皿に取り分けて「い、いただきます。」と人生で初めて勇気を出していたたきますを言いつつ、おそるおそる口に運ぶと、
じゃく ぐちゃ
となんとも形容しがたい食感と豚肉の味しかしない・・・
端的に
まっっっず!
という感想しか出ない食べ物を食べたのは人生で初めてでした。笑
何入れたのか彼に聞くと、なんにも入れてませんでした。
塩も胡椒も。
うんまあ、なんて言うの?素材だけで勝負しました系?
切り方がだいぶ大きめな玉ねぎやらレタスは炒め切れてなくてほぼ生やし、玉子絡まりきってなくてスクランブルエッグみたいやし、水分吸いすぎてごはんべちゃべちゃ。
炒飯ってまずくなるんか!という衝撃は10年以上経った今でも忘れられない。。
そして、ここから私と彼の家事スキル向上ロードがはじまるのでした。
1にも2にも本人のモチベーションから
旦那は私の3学年上だったので、付き合って1年もしないうちに社会人になりました。
なんですが、まあ書くと長くなるいろんなことがあって会社を辞めて親御さんには勘当されて私の家に転がり込んできました。
見兼ねたうちの親と彼が話をつけて結婚を前提に付き合ってるなら同棲していいということになり、私は結婚しぶってるのに親と彼氏がなぜか結託して結婚前提で話がすすみ、気がつけば私が自分で借りてたアパートを引き払って、2人で住めるアパートに越して一緒に暮らすことになったのです。
つまり、同棲はもうスタートしているわけで私は大学生で彼は実家から勘当されたアルバイトもろくにしたことないフリーター。お金のなさMAXでした。
自炊するしかないので、食事は作ることで節約していくことにしてたのですが彼が家事レベル0からなので、私がやったほうが早いというのはすぐ思ったこと。
でも待てよと。私この人とこの先も生活していくんやんな?自分でできるようになってもらわな一緒にはおられへん。
というのが私の本音でした。
なのでまずは本人にモチベーションを確認。
「あのさ、炒飯、正直にいうとまずかった。そんで、こらからも一緒におるんやったらせめて自炊や基本的な家事はできてもらわな困るねんけど、できるようになる意思ある?」
彼はしょぼんとしながら
「ごめんね。やったことないから時間かかると思うけど、一緒にいたいからできるようになりたい。僕、がんばる。」
的なことを言いました。
ほんと、3つ上とは思えないこの優しさ?良い意味でのプライドのなさが彼とやってこれた最大のポイントやと私は思ってます。
家事ができる人がある程度プライド高くてもまあ、やってくれれば私はいいんです。腹が立てば「どんだけ偉いねんあんた」と喧嘩売るとは思いますが。笑
でもできないのにぐだくだ言い訳並べたり、ましてやマウントとってくるコミュニケーションしかできない人ならこの時点で別れてたと思います。
でも彼はほんと素直だったので、自分でできるようになりたい。とやる姿勢を見せてくれたので
「うん。わかった。そしたら、わたしも教えられることは教えるしできるようになろか。」
と、パートナーの家事レベルアップへの長い道のりが始まったのです。
この後、10年近くかけて彼の家事スキルを一定のところまで引き上げることになるとはこの時は思っていませんでした。
途中、「あーもう、ほんましんどい」と思うことも幾度もありましたが彼自身にモチベーションがあったおかげで今も家族として一緒にいれています。
筑前煮、豚肉のビール煮込、キーマカレー、魚の煮付けなど。

今ではなぜか煮込み料理に特技を見出した彼のご飯は美味しいし、娘のお弁当も作ってくれるので子育てに彼のスキルアップが間に合って本当によかった。。
救世主、クックパッド先生
とにかく、数をこなしていこう。
ということで、一緒に台所に立って経験を増やしてもらうことにしました。
ところがここもほんと甘かったのですが、調理は私がまずは手本を見せて彼に途中から真似てもらうようにしました。
- 冷蔵庫の中を見て献立を考える
- 不足分は買いに行く
- 素材を切る
- 調理する
料理って一言の中にはざっくりこの4工程がありますが、母に厳しく育てられた私はその一つ一つが未経験者からすると大変なんだと気づきませんでした。
まず献立が決められないので私が冷蔵庫を見て、これとこれがあるから生姜焼きにしよう。と1分で決めることを30分くらい悩むわけです。
そして買い出しにいっても、じゃがいもの種類やら豆腐の種類がわからなくて毎回電話してきます。
やっと帰ってきてさあ作るぞ!
からも、包丁の持ち方、野菜の切り方からつきっきり。
玉ねぎやにんじんなどの皮の剥き方、料理に合わせた切り方を伝えてやってもらうと
ざく
ざく
ざく
と一切り一切りが重たい彼の手つきに献立を決めるところから感じていたストレスがぷつっと切れて「まじかー、すんげえ時間かかるやん」と私が天井あおぐと彼が「ごめんね」と返す。
という、もはや私がいじめてるみたいになり、それにもイラついて「あー。。課題やらなあかんのになー。。」と更にやらねばならぬことを思うとイライラし出すという負のループ。
しかも、素材はもちろん、くし切りだみじん切りだと切り方が変わるといちいち彼が戸惑うので「これは、野菜×調理方法のパターン全部つきあうことになるのか?」と気が遠くなりそうになったわけです。
そんな時、iPhoneが登場してクックパッド先生に出会います。
もう、ほんとありがとうクックパッド!
- 切り方など基本のレシピがあるので教えなくてよい
- 冷蔵庫にある素材をいれたらレシピがでるので献立を一緒に考えなくてよい
- 調理過程が細かい人のレシピにより指導工数が減る
今でこそ動画レシピサイトがでてるのでこれから彼氏彼女を育成する人(そんな人おるんか知らんけど)は、動画レシピをおすすめしますが当時はテキストでもクックパッドが画期的でした。
なぜなら、
分からないことはクックパッド先生に聞けば教えてくれるから、それでも分からなかったら聞いてね作戦。
を使えるようになったから!
いやあ、ほんとあのタイミングでスマホができてくれてよかった。ありがとうジョブス。ありがとうApple。
母に厳しく育てられた私はレシピを見る調理はほぼせず、目分量だったのでこれもまた旦那に教えるのが大変で、毎回ネットでレシピプログなどをさがしたり、レシピ本を図書館で借りてきて彼に渡してました。
そんな苦労ともおさらばできたのはクックパッドのおかげです。
まとめ(tipsぽいもの)
- 家事分担を目指すならパートナーのスキルチェックをしよう
- 家事スキルに不足があればWEBアプリなどのツールや習い事を勧める。(できるだけ自分で向上してもらう)
- まじかー!と思うことがあっても怒鳴らない、できるだけ話し合う(できるだけね。笑)
- 素人こそ良い調理器具をつかうべし(文末で記載します)
旦那をマネジメントしてたんだなと管理職になってみれば俯瞰して思てますが当時の私はほんと必死でした。
何度も別れようと思いましたが、同棲してるし相手は別れ話を匂わせたら泣くし、なにより本人が素直だし。
ということでなんとかやってきましたが、この話がこれからパートナーの家事スキルをあげたい!年下彼氏を育てたい!などを考えてる方のお役に立つと幸いです。
まとめの最後の「素人こそ良い調理器具をつかうべし」は素人が切れない包丁や調理に向かないキッチン用品で料理すると恐ろしく時間がかかることを身を以て知ったのでお財布に余裕がない人も2万円くらい貯めて調理器具揃えることをおすすめします。
(当時、本当にお金がなくてニトリの包丁を研ぎながらつかってましたが、旦那にはハードルが高すぎてぜんぜん切れてませんでした・・・)
我が家が購入したキッチン用品
包丁と包丁研ぎ器
調理初心者にとっては野菜切るにも、魚や肉を切るにも「切れない!」がものすごくストレス。この包丁は5,000円未満ですぱっ!と切れて「今までの包丁はなんだったんだ?」と思う切れ味です。関孫六。名前もかっこいい。笑
そして、良い包丁も手入れをしないと切れ味は徐々に悪くなるのですが、映画に出てくるような砥石で磨くなんてまったく無理なのでこちらもおすすめ。2,000円くらいですがAmazonだと2,000円もしないときも。包丁をくぼみにいれて手前に引くだけでまた購入当初並の切れ味に。ルパンの五右衛門気分を味わえます。
測り
パスタとか小麦とかの分量を計るのに夫はきっちりやらないと不安で仕方なかったようで測りも買いました。実際これがない頃。多く茹ですぎたパスタをミートソースに絡めたせいでほぼ味のしないミートパスタが完成したこともあって、結局わたしがソースを作り足してなんとかごまかした想い出も・・・。あるとお菓子作りなどにも便利。これも2,000円しない。
計量カップに計量スプーン
私は先にも書いたように目分量の大雑把な女なので旦那が「少々ってどのくらい?」と漫画の鉄板セリフを発したときには「まじかよー」と思ったものです。しかし、本当にこれがないと、めっちゃ薄くなったり、めっちゃ濃くなったりと痛い目を何度も見ているので買いました。
計量スプーンは1つで大さじから小さじまでいけるやつで500円もしないはず。カップはピンきりですが水注ぎながら横のメモリ見なくても量がわかるタイプが1500円くらいするけど便利。安いのがよければ100円均一でも売ってますよー。
まな板
意外に盲点なのがまな板。料理したことがないと、肉を切ったまな板で野菜を切ろうとするわけです。都度洗って両面をつかうか、色分けのまな板を活用すると良いとおもいます。肉の細菌まじで舐めるな!と旦那に怒ったのですが「どうせ一緒にいためるから良いとおもって・・・」と言い出しまして更に激怒。菌の繁殖と野菜の炒め具合によってはふつうに食中毒になるので本当に気をつけましょう。特に夏。
画像のように色分け、用途のアイコンに分けてくれている超親切なまな板もあります。
フライパン
私の13年ほどの旦那の家事スキル向上経験を総合すると使いやすいフライパンのサイズってあります。マストなのは深いタイプの大きめのフライパン。これさえあれば炒めも茹物もなんでもいけます。
うちは付き合った当初はお金がなかったので、安いフライパンつかったらすぐテフロンがはがれてくっつくわ、焦げるわ、ついには持ち手が溶けてきて変な匂いするわで最悪でした。
それでも騙し騙しやってましたが、結婚してすぐのこと。
アウトレットモールに即効行って自分の給料で買ったのはティファールのマルチフライパンでした。おフランス製!笑 5,000円前後しますが長持ちだし美味しく作れるのでおすすめ。
以上が我が家のマストアイテムでしたー!
他にも、ティファールの鍋や湯沸かしポット、ピーラーや菜箸にフライ返しなど100円均一の便利グッズなどはたくさんあるので揃えておくに越したことはないです。
初心者なのに道具がなくて代用すると本当に失敗確率があがるので・・・。